こんにちは、ノムちゃんです(^o^)
今回はちょっと長くなりそうなので、前置きなしでいきたいと思います。
過去の記事で一度取り上げましたが、かつて週刊少年ジャンプで大人気を博した漫画『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の中で、ノムちゃんが特に気に入ってるエピソードがもう一つあるので、それについて語らせてもらいます。
第196話「さらば我が子よ・・・!!」~第197話「竜魔人逆襲!!!」。
アニメ版だと第54話「ハドラー対バラン」~第55話「黒の核晶」の中で描かれたバランとハドラーとの壮絶な闘いです。
正直ネタバレになってしまいますが、そのへんはご容赦くださいね。
ハドラーとの闘いの中、自身を助けるために瀕死の重傷を負った息子のダイ(ディーノ)を守るため、竜の騎士の最終戦闘形態である竜魔人と化したバラン。
それは、かつてダイと凄惨な死闘を演じた魔獣の姿、「息子にだけは二度と見せまい」と誓った姿でした。
我が子を守ろうとする親の必死さと覚悟が伝わって来ますね。
その少し前、一人ハドラーに立ち向かう決意をし、強力な催眠呪文によってダイを眠らせようとした際のわずかなやり取りの中で、ダイがまだ赤ん坊だったころ、今は亡き妻ソアラと三人で幸せに暮らしていたわずかなひと時を回想し、「相変わらず寝かしつけるのが下手だな」と自嘲気味につぶやくバランには、人としての心が完全に戻っていました。
ノムちゃん、こういうシーンにグッと来ちゃうんですよねぇ。
かつて自身の配下にありながら、内心その存在を非常に恐れていた竜の騎士の真骨頂とも言える竜魔人。
超魔生物と化し、武人としても格段に成長した自身の相手にとって不足なしと、猛然と挑むハドラー。
しかし、竜魔人と化したバランの強さはハドラーの想像を絶するものでした。
かつて「この世に貫けるものなし」と誇った地獄の爪(ヘルズクロー)で傷一つつけることもできず、ならばと右腕に仕込まれた覇者の剣で斬りかかるも、いとも簡単にかわされた挙げ句、その腕をへし折られてしまいます。
竜魔人の強さを研究して改造された超魔生物の肉体。
その戦闘能力は竜魔人と互角かそれ以上のはずにもかかわらず、まるで歯が立たないことに困惑するハドラー。
右腕を封じられたことにより剣と極大呪文が使えなくなってしまったからには、まず勝機を失ったと言えるでしょう。
その様子を傍観していた大魔王バーンも「もはやハドラーに勝機なし」と悟り次なる一手を打とうとしたまさにその時。
ハドラーが再度立ち上がり、凄まじい気迫と共に魔炎気を発しました。
そう、折れたその右腕で必殺剣「超魔爆炎覇」を繰り出そうというのです。
「このまま伏して死を待つなどこの腕の痛みよりも耐え難い!」と最後の力を振り絞ります。
最後にせめて一矢を報いようとするハドラーの覚悟の一撃を真正面から受けようとするバラン。
結果はハドラーの最後の執念もおよばずバランの圧勝!かと思われましたが・・・。
このあと物語は驚愕の急展開を迎えることになりますが、二人の闘いはここまで。
さて、ここでこの闘いの結果についてちょっとだけ検証してみたいと思います。
本来、漫画の内容についてあれこれ論じてもしょうがないかもしれませんが、まぁたまにはこういうのも良いでしょう。
竜魔人の強さを研究して造られた超魔生物の肉体は確かに竜魔人に匹敵する強さがあったかもしれません。
しかし、竜の騎士は過去数千年にわたって代々受け継がれてきた戦闘技術を蓄積した、まさに「生まれつき戦闘の天才」なわけでして。
肉体の強度は互角だったとしても、戦闘技術における差は歴然と言えるでしょう。
また、お互い同じ超金属オリハルコン製の剣を持っていた二人ですが、ハドラーはもともと素手や爪を武器にする武闘家タイプなので、剣技においても経験の差という意味でバランには遠く及ばないと考えられます。
加えて、作中で大魔王バーンが「うかつに獣の巣をつついてしまった」と表現してましたが、どんな動物でも我が子を守るためには必死になって凄まじい力を発揮しますからね。
戦闘センスにおいて圧倒的に勝るバランに、子を守ろうとする親の必死さが加わってしまったら、ハドラーがまるで手も足も出なかったことも納得がいきます。
ただ、ノムちゃん的にはもう少しハドラーに善戦させてあげてほしかったです。
なにしろ自らを完全な超魔生物にするために魔族の肉体を捨て去ったくらいですし、改造の影響により自身の生命力を著しく消耗したことで、寿命を大幅に縮める結果になってしまいましたからね。
この後の展開でハドラーは奇跡の復活を果たし、さらに飛躍的なパワーアップをすることになるので、まぁこれはこれで良かったのかもしれませんが。
最後の闘いに臨む前に人としての心を取り戻したバランと、武人としての誇りをかけて最後の執念を燃やしたハドラーとの闘いは一見の価値ありですよ!
まだ見てない方はぜひ見てみてくださいね。
それでは、今日はこのへんで(^-^)