こんにちは、ノムちゃんです(^o^)
前回から、最近久しぶりに見た2018年の大河ドラマ『西郷どん』最終回の感想を書かせてもらっていますが、今回はその中編です。
下手な前置きは無しにしていきなり本題に入っちゃいましょう(笑)
西郷軍が鹿児島の城山に立てこもってから20日余りが過ぎた夜、洞穴の中で一人物思いにふける隆盛の耳に美しくも、もの悲しげな音色が聞こえてきました。
西郷軍の主だった幹部の一人で、幼馴染みの村田新八が弾いていた楽器によるものでした。
隆盛から「もっと賑やかな曲を」というリクエストを受けて、新八は明るく軽快な曲を弾き始めます。
フランスの国歌『ラ・マルセイエーズ』という曲で、元々はフランス革命の時の革命歌だった曲ですね。
すると、これまでの戦いによる疲労や、先の見えない不安から悲嘆にくれていた兵士たちが瞬く間に明るさを取り戻しました。
音楽の力ってスゴイですね(^^♪
ちなみに、新八が弾いていた小さなアコーディオンのような楽器はコンサーティーナというものらしいです。
一方、鹿児島の政府軍本営では、いかにも重苦しい雰囲気が漂っていました。
政府軍による包囲網が完成してから9日が過ぎ、勝利を目前にしながらも総攻撃をためらう司令官、山縣有朋(写真の手前、背中しか映ってませんが・・・)に対してしきりに総攻撃を進言する政府軍の高官たち。
しかし、有朋から「西郷の人となり、これまで受けてきた厚意」などについて、冷静かつ重々しく語られると一同は静まり返ってしまいます。
政府軍の中にも西郷のことを慕っているものは多く、なかなか決断を下せずにいるところに内務卿の大久保利通から電信が届きました。
この時代すでに電信技術(現在のFAXの原型みたいなもの)があったんですから正直驚きです!Σ(゚Д゚)
電信文の内容は総攻撃の指示と西郷軍に対する降伏勧告でした。
そこには「期限内に降伏すれば西郷隆盛を助命する」とも書かれていました。
弟の従道から文書を受け取った隆盛は、かつての盟友、大久保利通の厚意に心から感謝しつつも、それを拒否する旨を仲間たちに告げました。
桐野利秋をはじめとする幹部たちは降伏勧告を受けてほしい、そして生き延びてほしいと隆盛に懇願します。
そんな仲間たちの想いに謝意を示しつつ、隆盛は自分がこの戦いで死ぬことの意味を語り聞かせます。
「この世から戦を無くすためにも自分は死なねばならない。自分が死ぬことで日本中の士族たちがようやく新しい生き方を見つけようとするだろう。自分の死とともに新しい日本が生まれるのだ」
いやぁ、なかなかこんな考え方はできませんよねぇ。
言葉ではわかってても、実際に自分の命を犠牲にすることは難しいでしょう。
さらに、これまで自分を慕ってついてきた仲間たちを見捨てるなんて考えは、隆盛には初めからなかったんですね。
そしてついに、降伏期限の夕方5時を過ぎ西郷隆盛の運命は決定。
それまでしきりに時間を気にしていた政府軍の高官たちは、惜しみながらも覚悟を決めたのです。
そのころ、東京上野では日本政府主催の内国勧業博覧会が開催されていました。
博覧会の会場で鹿児島からの返信を受け取った大久保利通は、隆盛が降伏を拒否したことを知り愕然とします。
その直後、会場には吹奏楽が流れ、利通はショックを抱えたまま来賓の前で演説をすることになるのです。
この時に演奏されたのはヘンデルの『見よ、勇者は帰る』という曲で、現在でも表彰式などの定番曲となっているので誰でも耳にしたことがあるんじゃないでしょうか。
感情を何とか抑つつ演説する利通でしたが、何も展示されていない「鹿児島県」と書かれたブースが目に入った途端、彼は溢れる涙をこらえきれなくなり、演説の途中で退出してしまうのです。
幼なじみの盟友、隆盛の命を救えなかった利通の悲しさがよく伝わってきます。
そこに加えて、バックで流れる曲がまた涙をそそるんだこれが(>_<)
さて、次回はいよいよクライマックス、西郷隆盛最後の戦いとなる後編です。
ちゃんと予定通り更新できるかな(笑)
それでは、今日はこのへんで(^-^)